優勝スコアをイーブンパーに設定した深いラフと狭いフェアウェイによる高難度セッティングが選手たちを待ち受ける全米オープンゴルフ選手権。今年で125回目を迎える今大会の舞台はオークモントカントリークラブ（ペンシルべニア州）。1903年に設立され、今大会の開催は2016年以来10回目となる。グリーンは速く、「チャーチピューズ（Church Pews）」と呼ばれる特徴的なバンカーなど計210以上のバンカーが配置され、選手たちに高いコースマネジメントを要求する。メジャー大会の中でも選手たちの忍耐力を試すほど難易度が高く、「アンフェアだ」とクレームが出る年もある。プロゴルファーに限らず、世界中で行われる予選会を勝ち抜いたアマチュアゴルファーも参加する今大会を制するのは果たして！？昨年は、ブライソン・デシャンボーが大会2勝目。最終日、単独首位からスタートしたデシャンボーは、前半でスコアを一つ落とすも、後半は踏みとどまり首位をキープ。最終ホールでは2打目をグリーン脇のバンカーに入れるも、3打目をピンそばに止めるリカバリーでパーセーブ。首位争いを繰り広げたローリー・マキロイを退け、2020年に続く大会2勝目を飾った。また、首位と5打差の5位から出た松山英樹は6位に終わったものの、2022年以来となる大会4度目のトップ10フィニッシュとなった。