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音楽
ザルツブルク音楽祭2019『イドメネオ』

クラシック

266ch  クラシカ・ジャパン

放送時間 21:00 〜 24:20
出演者、他 ラッセル・トーマス(イドメネオ)、ポーラ・マリヒー(イダマンテ)、イン・ファン(イリア)、ニコール・シュヴァリエ(エレットラ)、レヴィ・セクガパーネ(アルバーチェ)、アイザック・サヴェイジ (大祭司)、ジョナサン・レマル(神託の声)、ダーフィト・シュテッフェンス(『エジプトの王タモス』のバス独唱)、ブリトニ・マヘアラニ・フイマオノ (ダンサー)、アリキタウ・テンタウ (ダンサー)
再放送 10/13 23:45 〜 27:05  マイリスト登録
10/15 12:35 〜 15:55  マイリスト登録
10/16 09:00 〜 12:20  マイリスト登録
10/17 06:00 〜 09:20  マイリスト登録
10/18 24:00 〜 27:20  マイリスト登録
10/19 14:40 〜 18:00  マイリスト登録
10/27 14:40 〜 18:00  マイリスト登録

©SF/Ruth Walz

2017年にモーツァルトの『皇帝ティートの慈悲』で旋風を巻き起こした、指揮者テオドール・クルレンツィスと演出家ピーター・セラーズの鬼才コンビが、2年ぶりにザルツブルク音楽祭に戻ってきた。前回のオーケストラはクルレンツィスの手兵ムジカ・エテルナだったが、今回は彼がフライブルク・バロック管弦楽団を指揮するのも大きな見どころのひとつ。作品は全3幕だが、第1幕と第2幕を切れ目なく上演している。2年前の『皇帝ティートの慈悲』では、数か所にモーツァルトのほかの作品を挿入するなど大胆な改変を施していたが、今回も同じようなアプローチを試みている。驚かされるのは、第3幕の冒頭に、モーツァルトの劇付随音楽『エジプトの王タモス』のバス独唱と合唱の曲を挿入していること。これは歌詞の内容が、この場面にふさわしいという理由のよう。また、モーツァルトが初演時または初演直後に削除したと考えられているいくつかのアリアを復活させたり、逆にオーケストラを伴わないレチタティーヴォの多くをカットしたりもしている。舞台の上に転がっているのは、どうやらペットボトルなどの、海を漂うプラスチックごみのよう。同じものは空中にも浮かんでいて……とすると物語はすべて海の中で進行しているよう。演出のセラーズは、海洋汚染などの環境問題に警鐘を鳴らしている。それはオペラの最終場でも明らかになる。セラーズは豪華なバレエ・シーンを、たった2人のダンサーに委ねた。サモア出身の舞踏家レミ・ポニファシオ振付によるエスニックなダンスを踊る男女。女性ダンサーはハワイ出身だが、男性のほうはキリバス人。キリバス共和国は地球温暖化の影響で国土のほとんどが水没の危機に瀕している島国。ダンサーの起用にも、政治的なメッセージをあえて鮮明にしているのはセラーズの面目躍如たるところ。ピットに入ったフライブルク・バロック管弦楽団は、ドイツを代表するトップ・ピリオド楽器オーケストラらしい多彩な音色を聴かせる。そしてクルレンツィスは2年前の『ティート』でもそうだったが、チェンバロでなくフォルテピアノを用いて、それがじつに雄弁な活躍ぶり。斬新な響きがとても刺激的。